室内の湿度を調節する! – 無垢(むく)板② –

2019/12/20

ueno-edpではフローリングを決める際に、「無垢フローリング」と「化粧フローリング」の大きく二つに分けてお客様に提案しています。今回は「無垢フローリング」について、WOODONEさんからうかがった内容を踏まえて説明したいと思います。

 

自然素材・無垢板って何?

 

前回、無垢板は木そのもの・丸太から切り出した板ということをお伝えしました。そんな無垢のイメージとして、「体にやさしい」「安心」という健康に良いイメージと、「メンテナンスが難しそう?」「水回りには不向き?」といったデリケートなイメージの両方を持っておられるのではないでしょうか。

 

 

まずは、健康に良いイメージについて。

最近、高気密・高断熱な性能の良い住宅が増え、空気を通しづらくなりました。各部屋の温度差が軽減するなどメリットもたくさん。しかし、対策を取らなければ “湿気”や“結露”が原因で、細菌の繁殖、アレルギー、壁や床のカビといった問題も。その対策の一つとして有効なのが “無垢の木” です。

 

無垢の木材にはある程度まで乾燥すると、木自身の水分量を調節する性質があります。水分を放出したり、空気中の水分を吸収したり。これを調湿効果といいます。人が体内の水分を調節しているのと似ていますね。

 

 

無垢の木を床や壁・ドアなどの建具・収納など内装材に使うと、湿度の変動が少なくなり快適な状態を保てます。ある実験で、プラスチック容器内側の側面・底に木の板を敷き、食パンを入れ、蓋をして放置したところ、2〜3週間カビが発生しなかったそうです。驚きの調湿効果です。

 

次回以降詳しく説明いたしますが、無垢板には汚れや水分から守るために、表面に塗装処理が施されています。ウレタン塗装とオイル塗装、木の種類によって使い分けられています。調湿効果をより高く保てるのは、どちらかと言えば自然塗料であるオイル塗装の方なんだとか。ご参考までに。

 

「調湿効果」だけでなく、他にも健康にやさしい特徴を持った無垢板。それについてはまた次回。

 

 

 

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