無垢って傷つきやすいの? – 無垢(むく)板④ –

2019/12/22

前回まで、無垢板のメリットについて説明しましたが、今回からはデリケートなイメージについて。

 

本物の木のぬくもり – 無垢(むく)板③ –

 

本物の木、無垢板。“傷つきやすいのでは?” というイメージを持っている方もいらっしゃると思います。実際、木目などを印刷したシートが表面に貼ってある板に比べ、無垢板はキズが付きやすいです。

しかし、無垢板は木そのものなので、キズの下から別の素材が出てくることはありません。 “この傷はこの子が○歳の頃に〜”というように、木についた傷も思い出になることと思います。

 

また、“浮造り(うづくり)”という加工が施されているものもあります。木の年輪には夏目と冬目があります。夏はぐんぐん育つ分やわらかい夏目、冬はじっくり育つのでギュッと詰まって固い冬目。板の夏目(年輪の白っぽく見えるところ)を削り、冬目(黒っぽく見えるところ)を浮き立たせる仕上げ加工です。

少しでこぼこして足触りや手触りがとても良いだけでなく、傷が目立ちにくいです。(余談ですが、丸太の年輪を夏目と冬目を一対として数えると、樹齢が分るのも納得です。)

 

※写真の無垢板は、浮造りではありません。

 

また、実際に触れて比べていただくと分かりますが、木の種類によって柔らかいもの固いものがあります。キズの付きやすさも異なります。木目の表情や、色合いから木の種類を選ぶのももちろんですが、自分たちの生活スタイルや家族構成を踏まえて選ぶのも良いのではないでしょうか。当社でもヒアリングさせてもらった内容を踏まえ、お客様にとって最適なフローリングを提案しております。

 

そしてもう一つ無垢の特徴について。無垢の木の細胞の中には樹脂(ヤニ等)が含まれています。年月が過ぎるごとに、樹脂が表面に浮き出てあめ色になり、味わい深くなります。だから無垢は、家の完成時がピークではないのです。WOODONEさん曰く、無垢の木の場合、経年劣化ではなく『経年美化』。なるほど、家族の成長と共に家も成長するイメージがしっくりきますね。

 

傷の次は、こちらも気になる汚れについて。この話は、また次回。

 

 

 

 

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