シロアリの侵入を防ぐ -家の見えないところ-

2020/01/25

以前、ベタ基礎について説明をさせてもらいました。

 

家の底一面が鉄筋コンクリート“ベタ基礎”① -家の見えないところ-

 

実は基礎が完成するまで、他の工程も同時進行しています。そのひとつが「防蟻処理」です。ボウギのギは“蟻:アリ”。家の大敵として名高い“シロアリ”を防ぐための処理が、基礎の段階でも行われます。

 

と、その前に…“シロアリ”とは一体?

シロアリは、家族一丸となって暮らします。家族は多いときは100万匹以上になることも。一匹一匹は小さく被害も小さいのですが、大集団(家族)で食事をするため、時には家を破壊するほどの被害を与えます。そんなシロアリの大好物が、木。木造住宅も大好物なのです。雑食なので、木以外でもほとんどのものを食べてしまいます。シロアリが羽アリとなるのは繁殖が可能な状態になった時。家の中で羽アリ(シロアリ)を見つけた時は、すでにかなりの被害が及んでいる可能性が。

 

シロアリの被害で多いのは、床下、壁内。どちらも普通に生活している時は見えません。シロアリは土の中を通ることができ、土→柱→床下 へと侵入してきます。だから、基礎となるコンクリート下の土壌の処理が大切になります。底一面にコンクリートを打つことで害虫の侵入を防ぐのはもちろん、土壌もしっかりと防蟻処理をすることで、家の中にシロアリを侵入させないためのバリアがより強固になります。

 

写真は、実際に基礎のコンクリートを打つ前の防蟻処理の様子です。専門業者の経験を積んだ資格者が散布します。砕石後、“防蟻処理”を行い、防湿シートを敷きます。

 

 

シロアリを防ぐための処理は、今回ご紹介した土壌散布だけではありません。上棟(建前)前には、床の骨組み部分になる木材に直接散布処理を行います。これで床からの侵入は土壌散布と合わせてダブルでシャットアウト。

上棟後には、壁面の木部(柱、筋交いなどに)直接吹き付け処理を行います。

シロアリの被害は、気づいた時にはたくさん侵食されてしまっているケースが多いです。基礎の下の土壌、床の骨組み、壁の木部も完成後には見えない部分ですが、見えないからこそしっかり予防しておくことで、長く良い状態を保つことができます。木という自然素材を生かすためにも、木の弱点もしっかりとカバーすることで、より一層安心して木の家と長く共にしていけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

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